クラミジアに感染した時に現れる症状と治療に掛かるおおよその日数

性器クラミジア感染症は日本人に最も多い性感染症であり、性感染症全体の3割から4割を占める疾患であると言われています。その最大の要因は性器クラミジア感染症に感染したとしても80%近い患者さんには自覚症状が現れない、という事情があり、本人が気が付かないままに不特定多数の相手と性交を行うことによって無自覚に広めてしまう、ということも考えられるのです。しかし、性器クラミジア感染症は特に女性であれば将来的に不妊の原因になることも考えられるため、小さな感染のサインを見逃さないことが必要です。

男性の性器クラミジア感染症では尿道から透明、あるいは白色調の膿を出すことで自覚します。時に排尿痛を伴うこともあり、それを機に病院を受診することが多いのですが、それ以外では感染初期に自覚的で特徴的な症状が現れないことが多いです。治療せずに放置した場合、精巣上体炎や肝周囲炎などの腹腔内における炎症を来たすこととなり、腹痛の原因が実は性器クラミジア感染症だった、ということも考えられます。

女性の性器クラミジア感染症でも、少々おりものが増えるという症状が出て、少し重いと月経でもないのに出血したり、下腹部が傷んだりします。しかし、この症状も性器クラミジア感染症で特徴的とは言えず、月経が不順になっているのか、と感染の小さなサインが見逃されてしまうことも少なくはありません。治療せずに放置した場合には男性同様に、肝周囲炎などの腹部症状の原因になることもあり、症状から胆嚢炎と誤診されることも少なくは無く、診断が難しくなってしまいます。

オーラルセックスなどによってクラミジアが咽頭に感染してしまうことがありますが、咽頭痛や痰の増加などが見られることもあり、感染を自覚することがあります。しかしながら、多くは無症状で経過してしまうため、気付かず放置してしまうことも決して少なくはありません。また、症状が出ていても風邪と誤診されてしまうことがあり、診断がついているのはわずか一部のケースだけとも言われています。

治療はジスロマックやアジーなどのアジスロマイシン剤の内服であり、1回の投与で1000mgを服用しなければなりません。一度服用してしまえば、アジスロマイシンは体内で代謝が遅いので長期間留まり、一週間前後効果を持続して発揮します。検査結果の陰転を見て完全に治療が終了した、と言えますが概ね一週間から二週間程度かかるものだと思うといいでしょう。